さめスパゲッティの部屋

2024-06-12 22:06:00

カテゴリ: 雑記

ブルアカアニメ1話 所感

ブルーアーカイブ(以下、ブルアカ)のアニメ第1話を見た。

うーーーん、といった所感。
今回アニメ化された「対策委員会編」は、ゲームのストーリーでは読んだことがある。
物語自体の感想は、オーソドックスでしっかりした話だというところ。
おもしろさは、いかんせん「エデン条約編」が群を抜いているので、
そこと比較するとどうもね、という印象。

うーーーん、と思っているのは、物語がよくないというわけではない。
そして、アニメが悪いわけでもない。

何が言いたいかというと、ソシャゲ原作のストーリーのアニメ第1話って難しすぎじゃない?
ということ。
以下ネタバレあり。
何が難しいかといえば、以下が挙げられる。

1.初見でもストーリがわかるようにすること。
2.原作にいない"先生"を登場させる必要があること。
3.原作のストーリーを可能な限り正確になぞること。

まず、「1.初見でもストーリがわかるようにすること。」から見ていく。

1話の流れとしては、

連邦生徒会長のモノローグ

シロコはじめアビドス生徒のキャラクター描写。

世界観の説明とアビドスの現状の説明。

生徒の頑健性の描写

先生の登場。アビドス生徒との邂逅

ヘルメット団との戦闘

となる。

ゲームの対策委員会編のストーリーにはない要素が含まれている部分がある。
それは、主にゲームの世界観を説明する部分だ。
ブルアカに触れるのがアニメが初めてですという人のためには、
世界観や独自用語の説明が必要になる。 ゲームのストーリーでは、チュートリアルやゲーム内で触れられていて、既知のこととして扱われている部分を、
無理矢理劇中で説明する必要がある。
そのため、アヤネに説明口調で話させたり、モブの銃撃戦で生徒に銃弾がさほど効かないことを示すといった、 無駄な描写をいれなくてはならなくなり、ストーリーが一本調子になってしまっていた。

次に、「原作にいない"先生"を登場させる必要があること。」

ゲームでは、"先生"はいわばプレイヤーの分身である。
ストーリーは自分=先生の視点で進められており、セリフはあるもののキャラを立たせているわけではない。
それを、アニメに落とし込むうえで、絵の中に収める必要がある。
もともとのキャラクターが薄い+生徒というキャラを立たせなくてはならないという要素を考慮した結果なのか、
結果、目的とキャラクター性がよくわからない、中途半端なキャラが物語の中心に現れてしまい、内容が薄く感じられた。

最後に、「3.原作のストーリーを可能な限り正確になぞること。」

1や2のような、本来のストーリーにはない要素を入れつつも、原作のストーリーの流れを追わなくてはならない。
一般にアニメ化に際して、原作を追わねばならない、というレギュレーションはないものの、
改変したときのリスクが大きすぎるため、ブルアカに関してはその方針でつくられていると思う。
(他にも理由はあると思うけど)
アイドルマスターシンデレラガール(以下、デレマス)のアニメなんかは完全にオリジナルストーリーで、ゲームのプレイヤーである"プロデューサー"も、
オリジナルキャラクターとして登場している。(声優の名前を取って"武内"Pと固有名称がつくくらいにはキャラクター性がある)
デレマスは、各アイドル・イベント毎のコミュはあるけれど、ゲーム中のキャラクタ全員が共有している、
いわば定義的なストーリーはないため、プレイヤー間にもオリジナルのストーリーを許容する下地がある。
それと比較すると、ブルアカはストーリーありきのところがあるため、賭けにでた改変も難しいのかなと思った。

どうしたらおもしろくなるかといったら、個人的には先生のキャラを主人公レベルに立てたほうがよかったのではと思う。
先生と生徒、以上に、大人と子どもといった対比を明確にして、男でも惚れるような"漢"として描いた方が、
理屈とかを多少置いておいても、感情を揺さぶれるものになる可能性はあったのではないかと思った。
いや、それにしても難しすぎるよな……。

これは、あくまで1話をみた感想であるため、ブルアカアニメ全体の感想ではないことに留意。
総合的なことは全部見てからいおうね。
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さめスパゲッティ

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